【車ナビゲーション:車の買い方編㉚】ローン中に車を買い替える際の注意点
車をローンで購入するケースも多いと思います。
返済中に気になる車が見つかって、どうしても購入したいと思ったこと、ありますよね。
ローン返済中に、車を買い替えることは可能です。
ただし、返済額が多くなる可能性もあるので注意が必要です。
まずは車の書類上の意味を理解しましょう!
車には必ず車検証があります。
ここに明記されている「所有者」について説明します。
現金で購入した場合は原則、所有者が本人名義になります。
銀行などでの無担保ローンでも、本人名義になることが多いです。
しかし、信販系やディーラーのローンの場合、所有者が信販会社やディーラーになります。
この場合、本人名義ではないので、返済中の車の売買を勝手にできません。
書類の名義人を本人か、新たに借り入れるローン会社に変える必要が出てきます。
これが、ローン中に車を買い替える際の一つのポイントです。
所有者の変更には複数の方法があります
所有者を変更するためには、残債(100万円と想定)の一括返済をしなければなりません。
その方法は主に以下の通りです。
1.本人が残債の100万円を一括返済してローン契約を解除する
2.返済中の車を売却し、ローン残債に充当する
3.新たに購入する車のローンに残債を上乗せする
1と2の場合は本人名義となり、
3は新たに組むローン会社の名義になります。
3のケースとしては、残債を下回る売却になった場合です。
車の売却によって新たな車の購入に充当も上記の1、2で売却が150万円だった場合、 50万円を新たに購入する車の資金にすることもできます。
ただ、一般的には車のローン金利が高く、税金を含めた諸費用もあるので、必ずしも得したとはいえません。
3の場合は、新たに組むローンの審査の壁が高くなります。
20年以上前のバブル経済の頃は、ローンを複数回組み直して、上位車種へステップアップする方法もありました。
しかし、今では経済状況の悪化で、車の販売台数も相対的に減り続けています。
金銭の負担がなく、ローンを組み直して車を買い続けることは、現実的に不可能になります。
ローン中の車の借り換えは慎重に対応を!
ローンで車を購入するには、やはり慎重になって計画を立てることが一番です。
ローンで購入した車の処分には、不動産と同じような権利関係の適切な解除が必要になるからです。
それでも、買い替えを決断するなら、より金利負担の少ない金融機関を複数、当たってみる必要があるでしょう。