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【車ナビゲーション:車の買い方編㊲】中古車が事故車or修復歴だった場合の対処法

中古車を探すとき、よく、「事故車」や「修復歴」の有り無しで探すことが多いとおもいます。

しかし、両者を詳しく説明できる方は多くはないことでしょう。

そればかりか、「事故歴=修復歴」と、両者を呼び方が違うだけで、同じ意味だと勘違いしている方も多いようです。

正確には、「事故歴≠修復歴」となり、両者には明確な定義があって、決して同じではないのです。

ですが、一見、素人にはその違いはわかりにくく、契約して料金を支払った後に「事故歴」や「修復歴」が発覚する場合が多くあります。

その場合、購入したら泣き寝入りするしかないのでしょうか?

「事故歴」や「修復歴」の契約に関することを詳しく紹介していきます。

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事故車と修復歴車の定義と両者の違い

○事故車とは??!!

事故車とは、文字通り事故歴のある車ということです。

信号待ちで後ろの車に衝突されて、バンパーが凹んだ小さな接触事故も事故車ですし、交差点で出会い頭の大きな事故の場合も、やはり事故車となってしまいます。

つまり、事故の大きさに限らず、事故に遭ったかどうかが事故車であるかないかの違いです。

この「事故歴」の申告は、中古車として販売する際には、必ず表示しなければいけないといったことはなく、あくまで任意の申告となっています。

○修復歴車とは?!

修復歴とは、事故や災害などにより、車の骨格部分を修復または交換した車両のことです。

骨格部分とは、

1.フレーム 

2.フロントクロスメンバー 

3.フロントインサイドパネル 

4.ピラー 

5.ダッシュパネル 

6.ルーフパネル 

7.ルームフロアパネル 

8.トランクフロアパネル 

9.ラジエータコアサポート

の、9つの部分の事を指します。

なので、ボンネットやバンパー部分を修理しても、「修復歴なし」となるのです。

この場合、正確には「事故歴あり、修復歴なし」となります。

ちなみに、この「修復歴」は、中古車として販売する際には、整備記録として明記して、すべての方に開示しなければいけません。

事故車や修復歴車だとわかったら、契約解除や返金は可能か??!!

「修復歴なし」として販売されていた場合 上記でも説明した通り、「事故歴」は開示の義務がありません。

この点において、販売店と購入したユーザーで、「事故歴」に対する認識が違う事がしばしば発生し、トラブルの元にもなっています。

ユーザーは『事故歴=修復歴』と解釈をし、「修復歴なし」と書いてあるから契約したのに、あとから「事故歴あり」なんで!!となります。

販売店は『事故歴≠修復歴』ですから、骨格はいじってないのだから「修復歴なし」だろう。

「事故歴なし」とは一言も言ってないのだから何も悪いことはしていない。となるわけです。

こういったケースは、残念ながら返金や契約違反にできる可能性は低いでしょう。

ですが、「事故歴なし」と宣伝していたのに「事故歴あり」であったのなら、交渉次第では値引きや何らかのサービスを受けることができるかもしれません。

契約後にこういったトラブルに合わないためにも、「事故歴」「修復歴」の定義とその違いを知っておく必要があるようです。

「修復歴あり」なのに、「修復歴なし」として販売していた場合

修復歴は開示する義務があるため、実は修復歴があったというケースの場合は販売店の落ち度なので、 泣き寝入りすることなく自分の権利を主張しましょう。

証拠となる書類などを用意して、販売店に訴えましょう。

もしも話し合いが上手くいかないのなら、全国にある日本自動車協会(JAAI)に連絡し、その車を査定してもらいましょう。

販売店が公取協の加盟店ならば、トラブルの概要を報告して仲裁をお願いすることもできます。

・当初の金額よりも値引きしてほしい 

・違う車と交換してほしい 

・契約をなかったことにして全額返金してほしい

など、自分の希望を伝えた上で交渉しましょう。

店側が責任を認めない場合は裁判となります。

被害者の権利として、

・修復歴が表示されてなくて、知らずに購入者が契約した場合は「民法第95条 錯誤による無効」

・業者が修復歴を故意に隠していた場合は「民法第96条 詐欺による取消し」

・業者が修復歴がないとしていたら「消費者契約法第4条第1項第1号 不実告知」

以上が主張できます。

裁判となると時間もお金もかかってしまいし、全額返金といったものになるとも限りませんから、できれば裁判になるまえに解決したいものです。

また、法律には時効も当然あります。

消費者契約法の場合、時効は5年で、その事実を発見してから6ヶ月以内に申告しなければいけません。

いずれにせよ、中古車を購入する際、注意するべき点の一つですね!!

ただし!!今の時代、詐称している販売店はほぼ無いので、安心してもいいのではないかと思います!

また、修復歴有の車でも、全然問題ないクルマもあり、相場より安く変えることもあるので、販売店さんに相談してみては??!!!