【車ナビゲーション:車の買い方㊸】中古車購入時、妥協するなら?!
ピカピカの新車を選ぶ時とは違い、中古車を選ぶにはある程度の「妥協」が必要です。
中古車選びになぜ妥協が必要かと言うと、新車とは違い『中古車には一台たりとも同じものがない』からです。
中古車は中古車市場に売り出されている車を購入することになるので、限られた台数の中で選択することになります。
また、中古車という性質上、車の状態なども様々です。 中古車を購入する際は、購入したい車の理想と、妥協できる部分とのバランスを取りながら、車を選ぶ必要があります。
中古車選びに必要な妥協点とはどんなところでしょうか?
中古車の色の妥協点 例えば、白い色の車が欲しい場合は、色のくすみや黄ばみをチェックします。
原色系なら、色があせていないかがチェックポイントです。
前のオーナーが屋根付きのガレージを持っていたなら、塗装の状況は概ね良好でしょう。
どうしても目当ての色の中古車に出会えない時は、希望の色を変えてみるという手もあります。
目先が変わって、様々な色の車にも目が行き届き、思いがけない車との出会いも期待できます。
色を選ぶ際は、晴れた日の太陽の下で行いましょう。
夕方や夜では正しい色の把握が難しく、キズやへこみがあった場合みつけにくくなります。 太陽の光の下でいろんな角度から見てお気に入りの色を見つけましょう。
ちなみに、白やメタリックカラーだと、傷が目立ちにくいという特徴を持っています。
中古車の年式の妥協点
中古車であるからには、発売されたばかりの現行モデルと出会う事は、まず難しいでしょう。
中古車を選ぶ際には、年式での妥協点も必要です。
日本車は「10年乗って10万キロ」というひとつの目安があります。
実際には13年ぐらい乗っても大丈夫だそうですが、これから乗る中古車を選ぶには、10年選手13年選手を購入するわけにはいきません。
基本的には、6年落ち以内の中古車を選ぶ事がお勧めです。
その中でも、2~3年落ちは「高年式」と言われ、3~6年落ちは「中年式」と呼ばれます。
理想は高年式ですが、2年程度だと新車より割安な程度で、決して安くはありませんが、現行車にこだわるなら、高年式の中古車を探しましょう。
特に現行車にこだわらないなら、中年式でも車そのものの性能に問題はありません。
中古車の走行距離の妥協点
実は中古車を選ぶ際に一番重要なのは「走行距離」です。
車は年数による自然な劣化よりも、走行距離による劣化が激しい乗り物です。
中古車相場では走行距離が少ないほど値段が高くなり、走行距離が10万キロ以上となると値段が大幅にダウンします。
ただし、短い走行距離にも落とし穴があります。
短い走行距離だからと安心して購入したら、前オーナーが、メンテナンスに消極的な週末ドライバーで、一度もエンジンオイルの交換を行っておらず、車にトラブルが発生し、再メンテナンスで費用がかかってしまったケースもあります。
短い走行距離のものを探すのではなく、きちんと整備された、良心的なオーナーの車を探すようにしましょう。
中古車を選ぶとき妥協してはいけない点
中古車を選ぶ時にはある程度の妥協点が必要と言いましたが、妥協してはいけない点もあります。
安心できる業者の選び方としては、ディーラーの態度、店舗の雰囲気、車の扱われ方、展示場が清潔かどうか、などがポイントとなります。
また、高年式低走行の車両を、やたら安くアピールしていたりするのも要注意です。
中古車の履歴書でもある整備記録簿と来歴はよくチェックして、不明点はどんどん質問しましょう。
中古車選びを失敗しない為にも、業者に推されて妥協的になることだけはNGです。