【車ナビゲーション:車検の豆知識】車検時の警告灯(シートベルト・エアバッグ・サイドブレーキ)検査方法
昔は、“サイドブレーキをしたまま、気が付かないで何キロも走っちゃったよ”なんて話をよく聞いたものですが、最近は耳にしなくなりましたよね。
それは、最近の車には「警告灯」が装備されているので、気が付かないということが少なくなったからです。
警告灯があると本当に助かりますが、その警告灯は車検の際はどのように検査しているのでしょうか?
また、警告灯に関する法律は何かあるのでしょうか?
警告灯とは
運転席からチェックできる位置に、メーターパネルの計器類やランプ類があります。
警告灯はその中に設置されているもので、エンジンをかけた時にすべて点灯し、数秒経つとすべての警告灯は消えるようになっています。
エンジンを始動させたときに警告灯が点灯しないと、車検に通らないことが多いので注意が必要です。
逆に、数秒後に消灯せず常時点灯していると「異常」なので、整備工場などで車の点検が必要になります。
警告灯には様々な色があり、それぞれの色は国際規格(ISO)で決められています。
・赤色=危険、黄色=注意、緑色=安全 ・赤色=高温、青色=低温
・ヘッドライトのハイビーム=青色
以上のように決められています。
つまり、赤い警告灯が点灯していたら、違法な状態や危険な状態となり「走行できない状態」なので、すぐに路肩に車を寄せて警告灯を確認しましょう。
車検時の警告灯に関する法律
車検時に検査官は「警告灯がちゃんと点灯するか」をチェックします。
なので、たとえ点灯しっぱなしの警告灯があっても車検には通ってしまう恐れがあります。
しかし、警告灯が点灯していると、内容によっては故障の警告の場合があるので、すぐに対応が必要です。
また、警告灯の中でも特に厳しいと言われるのが、シートベルトの警告灯です。
シートベルトの装着は法律で決められていますが、警告灯に関しても設置する義務があります。
警告灯が点灯しないと車検には通らないのです(古い車種は、警告灯がない場合でも車検に通ります)。
また、平成17年10月以降に生産される車に関しては、警告灯だけではなく「警告音」でシートベルト装着を促す「シートベルトマインダー」が標準装備されます。
つまり法律では、シートベルト非着用で車を走行した場合は、音で再警報をおこなう装置を、乗用車の運転席に装備することを義務づけているのです。
車検時の各種警告灯の検査方法
車検は、運輸局のやり方や検査官によって多少の違いはありますが、基本的には警告灯の検査は「エンジンの始動時にすべての警告灯が点灯するか」を確認するのみです。
点灯しない場合は配線がおかしい場合があり、車検には通りません。
また、ほとんどありませんが、数秒後に警告灯が消えるかどうかは運輸局や検査官次第ともいえます。
警告灯が点いたままだと以下のような可能性があるのでプロにみてもらいましょう。
≪シートベルト≫
・シートベルトを着用していない場合
・シートベルトを着用せずに車が時速約20km/h以上になるとしばらく点滅する 運輸局によっては、シートベルトを着用すると警告灯が消灯するかを確認するところがあります。
≪エアバッグ≫
・エンジンを始動しても警告灯が点灯しない場合
・警告灯が点灯や点滅し続ける場合
≪サイドブレーキ≫
・ブレーキ液(ブレーキフルード)が不足している場合
・ブレーキ装置(電子制御制動力配分システム)に異常がある場合