【車ナビゲーション:車の買い方編⑳】新車と比べた際の中古車のメリット・デメリット
新車と中古車にはそれぞれにメリットとデメリットがあります。
「新車を買えばよかった」と後悔しないためにも、このあたりを比較した上で、購入を決めましょう。
より良いカーライフのために、新車と比べた際の中古車のメリットとデメリットをご紹介いたします。
コンディションが均一でない
コンディションが均一でない まずは新車と比較した際の中古車のデメリットから見て行きましょう。
新車は、まだ誰も乗ったことが無い状態の車です。
工場で生産されてからそのまま販売店に運ばれますので、全てのコンディションが同じ状態でオーナーの元へ届くこととなります。
一方中古車は、前オーナーの使い方や走行距離、メンテナンスの頻度などによって、それぞれのコンディションが全く違う状態となっています。
新車の自動車メーカーのディーラーは全国展開で、引越や転勤があってもその後もアフターサービスを受けることが可能ですが、中古車の場合は中古車販売店によっては充分なアフターサービスを受けられなくなってしまう可能性もありますので注意が必要です。
定価がなく、価格が変動する
新車には、メーカー希望小売価格というものが設定されています。
これで、同じ車種、同じグレードであれば、誰でも同じ価格で車を手に入れることができます。
しかし中古車の場合は、同じ車種、同じグレードであっても、コンディションや仕様が異なっているため、価格もばらついてしまいます。
また価格が変動してしまうのも、中古車のデメリットの1つです。
季節やボーナス商戦の時期、就職や卒業で中古車の需要が一気に上がるときなど、様々な時期で需要と供給のバランスが変わり、価格が上がったり下がったりします。
需要が上がるともちろん価格は上がります。
特に人気の車種は値上がり幅も大きくなってしまうので注意が必要です。
カスタマイズに限界がある
新車は多くの場合、オーダーされてから生産が開始されるので、ボディカラーやオプション装備などは、自分の好み通りの仕様に仕上げてもらうことができます。
これに対して中古車の場合は、すでに生産されてしまった車であるため、ほんの少しのカスタマイズは可能でも、サンルーフのような、仕様そのものを変えるようなことはできません。
このため中古車を探すときには「ボディは気に入っているけれども、仕様が物足りない。」 「色や形は好きだけれども、内装が好みに合わない。」など、100%希望に沿うような車を見つけづらい、というデメリットもあります。
価格帯が新車より断然低い 次に、新車と比較した際の中古車のメリットを見てみましょう。
中古車の価格にばらつきがあり、変動してしまうことは前述の通りですが、新車は元々の車両価格帯が中古車より高いということを忘れてはいけません。
中古車なら価格変動の時期を利用して、高騰期には高かった車を、需要が落ち着いた時点でお得に購入することも可能です。
また、新車を購入する場合と同程度の金額で中古車を購入するつもりであれば、新車を購入するよりも高いグレードの上位車を買うことが可能になる場合もあります。
中古車は基本的に価格がそれほど高くありませんので、買い替えがしやすいのもメリットの1つです。
納車が早い
新車は発注してから2ヶ月程かかることも珍しくありません。
売れ筋の車であれば、ある程度の見込み生産をしており、納車までの期間が短くて済む場合もありますが、最近はメーカーが工場の稼働率を下げ、在庫を圧縮している傾向にありますので、注文してから納車までに時間がかかりがちです。
更にオプションの取り付けなどをお願いしている場合には、その分時間がかかることになります。
その点中古車は、中古車販売店にある車を選べばそこから手続がはじまり、点検と整備と名義変更が済めば納車となりますので、新車と比較すると納期が早いというメリットがあります。
生産終了の車や以前のモデルの車が買える
新車は、最新のモデルであればそのまま購入することができますが、生産が終わってしまった車は新車としては購入するのが難しくなります。
「最新のモデルより、前のモデルの方が気に入っていた。」という場合は、モデルチェンジしてすぐの在庫一掃セールなどで購入することができる可能性もありますが、このタイミングを逃してしまった場合や、完全受注生産の車であった場合には、新車で購入できる確率はぐっと下がります。
こういった場合、中古車販売店へ行けば、気に入っていたモデルを発見することができます。
生産が終わってしまった車も、以前のモデルも、完全受注生産の車も、前オーナーが下取りに出していれば、運良く見つけて購入することができるでしょう。
これは車にこだわりを持っている人々にとっては、特に大きなメリットです。