【車ナビゲーション:車の買い方㊶】輸入車を賢く買うためのポイント10項目
クルマを「賢く買う」ということは、ムダなコストをかけずにいいものを選ぶこと。
ところが輸入車、さらに中古車を探すとなると、そこにはノウハウや怪しい都市伝説がたくさん!
ここでは、そんななかから「これは外せない!」といえる基本的な「常識」を再確認します。
1:「輸入車は高い!」もはや昔の話
「輸入車なんて高くてムリ!」というひとがときどきいる。
もちろん非常に高価なブランドやモデルも存在するが、国産車とほとんど変わらない予算で購入できるモデルは少なくない。
その代表例が、先ごろデビューしたメルセデスのスマート。
頭金を用意すればなんと7,700円/月で乗ることができるのだ。
ハイクオリティを誇るとびきり個性派コンパクトを楽しむハードルは高くない。
2:4WD買うなら冬はダメ!いったいどうして!?
生鮮食料品などと違い、クルマは1年中いつの季節でも購入することができる。
しかし、じつはモデルによっては「旬の季節」というものが存在するのをご存じだろうか?
なかでもSUVなどの4WDモデルは、雪道での走破性が高いことから、北国を中心に需要が急増する傾向がある。
つまり人気が高くなると、当然相場価格も市場原理により俄然強気に推移する。
「4駆相場は冬が高め」は本当だ。
3:買い換えのピークは「七五三」でやってくる!!
注目モデルのニュースで「発売最初の1カ月で◯◯台受注!」などというのを目にするが、新車がもっとも多く売れるのは一般的にはデビュー直後。
そして乗り換えによる中古車が多く誕生するのは、「車検」のタイミングだ。
新車であれば、購入後3年で初めての車検が訪れ、以後2年ごととなる。
つまり、デビューしてから3年目、5年目、7年目のモデルが、中古車を探す上でのカギとなる。
4:中古車買うのに新車情報は大切!?
「自分が買うのは中古車だから、新しいクルマのことは知らなくていい」という考え。 じつはこれ、大きく間違えているのだ。
クルマはモデルチェンジされると先代モデルからの買い換えが進み、下取りされた多くのクルマが「中古車」として市場に登場してくる。
すると、中古車が豊富に選べるようになると同時に価格も下がる傾向にある。 そう、新車情報は中古車の購入に非常に役立つのだ。
5:ター二ングポイントに注意!走行距離も「七五三」!?
新車買い換えのきっかけとなるのが3年目、5年目、7年目の車検であるのと似ているが、中古車の走行距離も「3万km、5万km、7万km」がターニングポイントとなり、そこを境に価格が変わる傾向なのだ。
2.1万kmと2.4万kmの差を気にしないひとも、4.7万kmと5万kmの差は重く見るという、人間心理の問題なのだが、下取り価格、中古車価格の両方に影響するものなので、無視できない。
6.気に入ったクルマは「装備」までしっかり確認
コンディションの一様な新車と異なり、中古車との出会いはまさに一期一会。
年式、グレード、色、走行距離、使用状況などさまざまだ。
そして、注意したいのがオプションなど「装備」の違い。 これはなかなか価格に反映されにくく、ほしい装備が付いている場合、思わぬ「お買い得」となる可能性も高い。 安全装備やナビのバージョンも確認したい。
7:中古車でも無視できない燃費基準達成車のお得度
新車を購入する際、排出ガス性能、燃費性能に優れたモデルを購入すると税金面で優遇を受けられるエコカー減税はよく知られている。
ところがじつは中古車でもエコなモデルを購入すると、「自動車取得税」が軽減されることは意外と知られていない。
これは平成29年3月末までの「中古車特例」と呼ばれるもの。 中古車であっても、エコが正義なのだ。
8:見分けよう!必要な装備、いらない装備 装備は付いていないよりは、付いているほうがお得。
そう考えるのが普通だが、場合によってはそうならない。
注意したい装備の代表が、カーナビやカーオーディオなど「古くなりやすい」もの。
地図情報が古くなったナビ、またはUSBメモリーはおろか、CDが再生できないオーディオなどは、購入後に新しいものを付けたほうがよい場合もある。
9.低燃費なクルマはホントにお得か!?
環境保護の観点からすれば、エコなクルマを買うのが正解。
だが、コストの観点からすると、「低燃費モデル」に飛びつくのはいただけない。
なぜなら、これらエコなモデルの相場は往々にして高めだからだ。
低燃費モデルは「ランニングコストが小さい」とはいっても、購入後の走行距離が少ない場合、購入価格の高さを燃費では吸収できないからだ。
10:白と黒は避けるべきケースとは?
ズバリ「人気色の中古車は割高」なのだ。
新車とは違い、人気によって価格が変わるのが中古車相場。
日本においてはホワイトとブラック、さらにはシルバーなどが圧倒的な人気色なので、「とにかく安く買いたい」と考えるひとならばあえて避けたいところなのだ。
ボディカラーで妥協して、その分、年式や距離でよりよい車両を選ぶのは、ある意味賢い購入法といえるだろう。