【車ナビゲーション:車検の豆知識】車検時に下回り洗浄や下回り塗装は必要か?!
車検の見積もりには、よく「下回り洗浄」という項目があるのを知っていますか?
下回り洗浄?車の下を洗浄すればいいの?それならば自分でできるのでは?と思ってしまいますよね。
ここでは、車検の際におこなう下回り洗浄に関する疑問について紹介していきます。
車検を受ける際には下回り洗浄は必要なのか
車検場の検査ラインでは、車を持ちあげるなどして下から検査官がテストハンマーを使って下回りを叩きながらチェックします。
そのため、泥や油で汚れていては、ひび割れやオイル漏れなどがあってもきちんと検査できませんし、検査官も人間ですから下回りが汚れていては心証も悪くなるということで、検査官への礼儀や配慮として、車検の前には下回りを洗浄するのが一般的となっています。
なので、車検の際に下回り洗浄が必要かと聞かれれば、答えは『不要』です。
ですが、遠出などはしなくて街乗り専門という方は下回りがあまり汚れていません。
また、下回り洗浄にかかる費用が惜しいということもあるかと思います。
そのため、お手持ちの高圧洗浄機で対応する方もいるようです。
下回り洗浄に関して気になるようなら、工場などに下回り洗浄や防錆塗装を頼むか、ホームセンターなどで道具を入手してDIYするのがおススメです。
錆を防ぐには下回り塗装
冬の雪道には、塩化カルシウムの融雪剤を散布して雪が早く溶けるようにします。今は車の下回りに防錆鋼板が使われるようになって昔ほど錆びにくくなったとはいえ、塩化カルシウムの被害は相当深刻で、放置すると下回りが錆だらけになってしまいます。
最低でも、スタッドレスタイヤからノーマルタイヤに交換するタイミングで(年1回)下回りを洗浄するようにしましょう。
また、車を大事に乗りたい方や下取り価格を下げたくない方などは、あらかじめ板金塗装や整備工場などに「下回り防錆塗装」を依頼する場合があります。
塗装といっても、色を塗るのではなく部品をコーティングするという感じです。
これをすることで、下回りの錆を防いで防錆力を高めることができるのです。
値段は車種や状態によって変わりますが、新車は下地作りが必要ないので安く済む傾向にあるようです。
雪国や海辺に住んでいるわけではなく、レジャーや旅行などで定期的に海辺や雪国を訪れる場合は、カー用品店やホームセンターなどでスプレータイプの防錆塗料を購入することをおススメします。
防錆スプレーは油脂性の塗料で無色透明ですし、値段も安いので手軽にDIYできます。
また、防錆塗装の前に樹脂系の下地を塗ることで、被膜が剥がれにくくなりムラにもなりにくいことから、さらに錆を防ぐことができます。
中古車で見落としがちな下回り
中古車を購入する時、外側や内装・エンジンなどはチェックするかもしれませんが、下回りの状態は割と見落としがちです。
しかし、長年海辺で使用されていたり雪国で使用されていた自動車は下回りが錆でひどい状態になっていることが多いです。
下回りの錆が酷いと、車両が故障する原因にもなってしまう場合があるので、中古車を購入するときには注意が必要です。