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【車ナビゲーション:車検の豆知識】車検を通すために必要なタイヤの溝の深さや基準

“そろそろ車検の時期だけど、タイヤの減りは大丈夫かな?”なんてこと、みなさん心当たりがあるのではないでしょうか。

タイヤの溝はどれくらいあると車検に合格できてなぜ溝がないと不合格になるのでしょうか?

何か溝の深さには基準のようなものがあるのでしょうか?

ここでは、タイヤの溝と車検に関する事についてです。

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タイヤの溝が重要なわけ

タイヤの溝は、『雨の日も安全に走行するため』に、とても重要なものです。

F1グランプリで使われる、ドライ(乾燥した路面)用のタイヤを見たことがありますか?ツルッとしてさっぱり溝がありませんよね。

ですが雨の日こそ溝が必要なのです。道路に雨が降って路面が水浸しだと、タイヤと道路の間に水が入り込んで、タイヤが路面から浮いてスリップしてしまいます。

タイヤに溝があると溝が水分をうまく除去してくれるため、タイヤが路面に接地し、食いつくことができるのでスリップしづらくなります。

つまり、タイヤの溝は雨の排水溝の役割をするのですね。

ちなみに、タイヤの溝は深ければいいというわけではなく、新品時からある程度まで溝が減ってもあまり性能は変わらず、性能が落ちるのは、メーカーに拠って変わってきますが、溝が半分を過ぎた途端だと言われています。

タイヤの溝が2mm~3mmで新しいタイヤに交換するという方が多いようですが、理想はタイヤの溝が半分を過ぎたら新しいタイヤに交換するのが安全のためにはいいと言われています。

それが難しいならば、“自分の車のタイヤは溝が半分をきっている”ということを理解して、無理な運転は避けて雨の日はいつにも増して安全運転を心がける必要があるでしょう。

車検を通るために必要なタイヤの溝の深さ

タイヤの溝は、タイヤの種類にもよりますが、平均して新品で8mmほどの深さがあります。

対して、スリップサインの盛り上がりは約1.6mmです。

タイヤの溝がすり減ってスリップサインと同じ高さになると、道路運送車両の保安基準を満たせないことになり、車検は通らなくなります。

一見、外側から見た時は溝が残っているように見えても、片減りによりタイヤの内側にはスリップサインが出ていることがあります。

1ヵ所でもスリップサインが出たタイヤは車検に通らないため注意が必要です。

また、スリップサインは出ていなくとも、偏摩耗が激しいタイヤは車検の際に注意をされることもあります。

スリップサインとは、タイヤの溝と溝の間に1段高くなっている部分のことです。

タイヤ1周で6ヵ所あり、場所は側面の三角のマークで確認でき、盛り上がりは約1.6mmとなっています。

このスリップサインとタイヤの溝が同じ高さになると法律違反となるので、1ヵ所でもスリップサインが出ると走ることはできません。

スタッドレスタイヤにもスリップサインはあるのか?

夏用のタイヤにはスリップサインがありますが、溝の深い冬用のスタッドレスタイヤには「プラットホーム」といわれる印が、溝の深さが50%以下になると表れます。

このプラットホームが出たタイヤは、雪道の凍結した路面の走行は危険とされ、冬用タイヤとしては使用できません。

偏摩耗や片減りを防ぐために

タイヤは4つすべてが均一には摩耗しません。

走る・曲がる・止まるなどの基本動作でタイヤは摩耗していきますが、FF車やFR車・4WD車など、駆動方式や運転のクセや使い方によって、タイヤには2倍以上摩耗に差が生じることもあります。

そのため、タイヤを均一にするために「タイヤの位置を入れ替えるローテーション」が有効だと言われています。

ローテーションは、夏タイヤからスタッドレスタイヤに履き替えるタイミングでおこなうと、ローテーションもできるので一石二鳥です。